【コミック】「それでもしますか、お葬式?」【感想】
私は本が好きです。
本が好きすぎて、今、書店でのバイトもしています。
本業+ライター+書店+配達
これが今の私のお仕事。
どれも楽しくて辞められないのです(笑)
いや、話を戻そう。
本は好きですが、若いころにかけられた「呪い」のせいで、ここ十何年、小説を読んでいないかも。もっぱらコミック派になってしまいました。
この「呪い」については、また後日。
さてさて。そんなわけで本日はこちらを購入。
それでもしますか、お葬式? 1 (ヤングジャンプコミックス) [ 岡井 ハルコ ]
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実は、年明けに別れた旦那のパパさんが亡くなってしまいまして。
病気で。
もう年でもあるので、寿命でもあったんですが。
それで興味を持って、というのではなく。
書店員の特権。ちょこっと立ち読みしたら、案外面白くて、そのまま購入しました。
実は、の実は、ワタクシ、こう見えても、もはや両親をお見送りしておりますので。
母の葬儀の時は、父がなんもしない人で、しかもしゃべらない人で、なぜか私が喪主代わり(長女ですから)。
その数年後、今度は父が亡くなり、こちらは完全に喪主でございました。
そんなこともありーので、 こちらのコミックを購入して読了!
いやあああ。奥深い!!
なんだろ、最初のお話なんか、すごくわかる。
お葬式ってお金がかかりますよね。本当に。家族葬が主流になってはきていますが、かかる!!
うちは父の時、最低限のものでそろえたのですが、それでも50万は超えました。
ですから、最初のお話の、孤独死したお姉さんの葬式をあげようかどうしようかと悩む妹さんの話は、物凄く心に響きました。
というのもね。
私も最近考えるのですよ。
私死んだ時、どうしてもらうのが一番なんだろうって。
というのも、はっきり言って、私は貧乏だ。貯金なんてない。
若いころは年収1000万以上稼いでいた頃もあったけど、全部元旦那に持っていかれた(という表現がぴったり)ので、別れた後も私名義の作らされた借金の返済やら、子ども育てなきゃだわで、貯金なんてありゃしませんよ。
数年前に娘も高校卒業して、そのまま働きに出たので、子どもにかかるお金はなくなりましたが。
それでも、若いころに無理させられた痛手は今も響いています。
なので、娘にはよく、
「もう病院なり自宅なりから直行で火葬場でいいよ」
と言ってるんです。お葬式用のお金、たぶんこれからも貯められない気がするし。
なにより娘に負担かけたくないしね。
でもそれはダメだ、と。ちゃんと葬式はしたい、と娘は言うのです。
ええ子に育ったなぁ……(しくしく)
私も、口ではそう言いながらも、本当は本当に最低限のでいいのでお葬式をあげてもらたい気持ちもあります。
実は、
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こちらのコミックを読んだところ、
「地獄の沙汰も金次第って、本当だったのかーーっ!!」
と、ちょっぴりびっくりしたのも理由の1つ。
つまり、どんな人でも、お金かけて豪勢なお葬式や供物やらがあったりすれば、その場の大王さんに許しを得て上に行ける、みたいな。そんなイメージ。
そんなん、もはや無理ではないか、ワタクシは……(がくぶる)
それなら、ちょっとでもお坊さんに拝んでもらった方がいいかもしれぬ。
と、ビビリな私は思ったわけです。へへ。
いや、この「それでもしますか、お葬式?」の最初の子は、私のような考え方とは違う意味で、葬式を挙げてあげたいと思ったんだと思いますが。
私もね。心の中では、
「挙げなくても別にいんじゃね?」
という気持ちもあり、
「いや、やっぱり地獄よりは天国に行きたいなぁ」
という気持ちもあり。
悩ましいところですなぁ。
話を戻しましょう。
一言でお葬式といっても、本当にその「模様」は様々。本当によ。この歳まで生きていたら、なんだかんだと様々なお葬式に参列したけど、本当に様々。
そういう、「葬式」の裏側にある人間たちの心模様を、なんていいますか、浮彫に描いているような作品だなぁ、と思いました。
うむ。二巻も買うぞよ。
【本日のおさらい】
興味を持たれた方は、ぜひ。
それでもしますか、お葬式? 1 (ヤングジャンプコミックス) [ 岡井 ハルコ ]
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