さつきの偏り語り

とある書店員の好きな本を適当に呟くブログです。

盗掘王

どうも、さつきです。

やっぱり土日はバタバタしてしまいますね。やれやれ。

 

さて。本日ご紹介するのは、こちらも私の大好きな『ピッコマ』さんで読み始めたもので、つい先日、コミック化されたものです。

 

盗掘王 1 (MFC) [ 3B2S ]

 

「盗掘王」

原作/SAN.G  ストーリー/Yuns  漫画/3B2S

 

少し前に紹介した、

 

 

sassatan.hateblo.jp

こちらの本とね、なんか雰囲気が似てるなぁ、って。

あと、もしかしたら、漫画描いてる人、一緒じゃない? とか思って読み始めたんですが、書いてる人の名前違いますもんね。

 

ハハ。ちゃんと見ろ、私!

 

しかし。こちらの本はあれかな。原作はまた韓国とかの方かな?

よくわからんので、割愛します。

 

一応、ストーリーの舞台というか、主人公は日本人ということになっているようです。

 

あれかな。原作は韓国の方で、ストーリーを構築したのは日本の方で、漫画描いてるのも日本の方、という感じかな。

正しい情報ではないと思いますので、鵜呑みにしないでくださいね。

 

とにかく、私は話が面白ければ、どこの誰が描いたものだっていいんですよ。

 

 

さて。この「盗掘王」というお話ですが。

プチ、転生もの……というか、私の大好きな「過去還り」モノです。

 

主人公の剛力遼河38歳は、大河原泰政の元で、世界に散らばっている『墓』を盗掘するチームのリーダーでした。

 

まず、『墓』というものですが。

物語の中、2025年。

地球のあちこちに『墓』と呼ばれるものが現れます。その中には『遺物』というものがあり、これが世界を混乱に陥れたのです。

 

『遺物』というのは、この世の中にあった様々な物語の中に登場する『モノ』です。

例えば、『金の斧・銀の斧』という有名なイソップ童話が原型のお話があります。

 

このお話の中に出てくる、まさに『金の斧・銀の斧』が遺物です。

 

ちなみに、この斧は、遼河が転生して初めて手にした遺物でもあります。

 

他にも、その物語の中出てくるものが色々と現れて、「なるほどなぁ」って面白いですよ。

 

 

で、です。その『遺物』を手にすると、『遺物』が持ち主にちょっとした力を貸してくるのです。その力で人生が逆転して金持ちになった、などいろいろあるようです。

だからこそ、人々は『遺物』の盗掘を始めたわけです。

 

しかし、いよいよ世界のあちこちで『墓』の出現が頻繁になった頃、たくさんの『遺物』を持っている人が有利な立場になるようになりました。

 

そこで、数多くの『遺物』を手にしていた大河原(大手企業TKBM会長)が率いるような団体などに入るしか、『盗掘』(というか、発掘)ができない状況になっていったのです。

 

遼河もまた、個人的に『盗掘』をしていましたが、なかなかうまく動けなくなり、大河原にスカウトされて、彼の盗掘団に入ることになりました。

 

そして、自らが率いる盗掘チームを作り、かなりな成績を上げたのです。

大河原のために頑張って盗掘していたのですが、なんと遼河はその大河原に裏切られてしまうのです。

成績の良い遼河のチームに危機感を抱いたせいです。

 

そうして遼河は、大河原の罠にはまり、遺物により命を奪われたのでした。

 

 

とまぁ、ここまでが、前世でのお話。

 

遼河は死ぬ間際、一匹の喋るカラスに出会います。

『チャンスをやろう』

そういって、そのカラスは遼河を過去へと向かわせたのです。

 

15年前、まだ『墓』も現れておらず、『遺物』の存在なども知られていない時代。

23歳の遼河は、自分を陥れた大河原に復讐するために、先手先手を打って数々の『遺物』を手にいれていくのです。

 

で、ですね。遼河には、「俺だけレベルアップな件」と同じように、ゲーム画面のような吹き出しのようなものが見えるようになります。

遼河曰く、『ゲームのキャラクターのよう』に。

 

その画面では、何かするたびに起こるスキルのレベルアップや、警告などが現れます。

 

ここでまた説明ですが。『遺物』を自分のものにするには、三つの方法があります。

 

その一、『親和力』

自らの力で得た『遺物』に対して、良い関係を築き上げながら協力してもらうという力。

 

その二、『支配力』

圧倒的なカリスマ性で『遺物』を服従させて支配する力。

 

その三、『適合力』

主人と『遺物』が、先天的な才能や能力で結ばれている関係。

 

です。

 

以前の世界で、遼河は『親和力』を持ってして、『遺物』に接していました。しかし、こちらには大きな副作用があるのです。

 

 

そもそも、『遺物』というものたちは、人間に対してよくない想いを抱いているようなのですね。

だから、仲良くしていると見せかけて、じわりじわりと人間の体や精神に異常をもたらしていくのです。

 

前世の遼河もそれで悩み、だからこそ大河原のような医療系の遺物を持っている人物の傍にいたのです。

それでしか治療ができないからです。

だからこそ、大河原は圧倒的な力を身に着けたのですが。

 

それがわかっていたので、生まれ変わった遼河は圧倒的な支配力を選びました。

 

そうやって大河原の先手先手をうち、数々の『遺物』を圧倒的な支配力で手に入れていくのです。

 

たぶん、その圧倒的な支配力って、大河原に殺された恨みというか、復讐心が根底にあると思うんですよね。

たぶん自分だけ殺されたのなら、ここまでではないかもしれないのだけれども。

 

遼河は自分のチームのメンバーまでもが殺されたことに、より深い怒りを感じているのではないかと思うのです。

いや、たぶんだけど(笑)

 

 

さて。コミックは現在二巻まで出ていまして。

二巻のラストは、今後仲間になるアイリーンとの出会いで終わっています。

くぅっ、ここからがまためっちゃ面白いのよ。

 

前世において、神クラスの遺物を持っている人間たちがいました。

彼らは、『〇〇王』という名前で呼ばれていて、様々な実権を持っていたのです。

 

彼女もまた、前世では『破産王』と呼ばれていました。『〇〇王』の中でも、最も恐ろしい力の所有者と呼ばれていたのです。

 

とにかく、彼女の近くにいるだけで、様々な災いが降りかかってしまうのです。

それがまた半端ない。世界恐慌だって起こるレベルです。

 

前世の彼女は遺物のせいか性格も破綻してしまい、とにかく恐怖の大王的な存在だったのだそうです。

 

しかし。

今現在のアイリーンは、とても可愛らしく美しい女性です。

まだ遺物に精神まで冒されていないのでしょう。

 

そこに遼河は目をつけました。

どうやらアイリーンと一緒にいると、『耐性』というスキルがグングン上昇することに気づいたのです。

すなわち、遼河はアイリーンと一緒にいても、『耐性』のおかげでひどい目に合わないということ。

 

だから、今のうちにアイリーンを味方につけようと考えたのです。

 

そして、アイリーンの力を借りて、遼河は再会(前世からね)した大河原とある遺物のオークションにて対決するのです。

 

 

イヤイヤ本当、ここまではまだまだ序章ですよ。

これからもっともっと面白くなります。

 

『遺物』もバラエティ豊かなものがたくさん出てきます(笑)

個人的にお気に入りなのは『荒縄』くんね。

あとはまた後から出てくるのですが、エジプトの三神ね(笑)

 

あと、遼河がね、気持ちいいぐらい性格悪い(褒めてる)ところも見どころ(笑)

それでも慕う仲間たちができていきます。

 

ぜひ読んでもらいたいです。

全編フルカラーなので少々お高めですが、面白いとお勧めします。