さつきの偏り語り

とある書店員の好きな本を適当に呟くブログです。

虫かぶり姫

どうも、さつきです。

このブログを書きだしてから、自分の書棚の、奥にある本などを久々に引っ張り出したりしています。

 

そして、楽しい話を紹介したいと思いながら一冊引っ張りだすと、そのまま読んでしまい……気づけば、時間が経ってしまっていた、なんてことの繰り返しな毎日でございます。

 

いや、本好きにとっては、至福💓

 

 

さて。今日ご紹介する本の主人公も、これまた本好きの女の子で、本に囲まれている時が一番幸せ、なご令嬢です。

 

【新品】虫かぶり姫(1-4巻 最新刊) 全巻セット

 

 

『虫かぶり姫』

原作/由唯 コミック/喜久田ゆい キャラクター原案/椎名咲月

 

今回は、とても乙女な本のご紹介です。

 

しかし、なんだろう、とっても気持ちよく読めるんですよね。

ハラハラしつつ、スカッとしつつ。

主人公の心の声でのツッコミも秀逸なのです(笑)

 

主人公はエリアーナ・ベルンシュタイン

ベルンシュタイン侯爵家の娘です。(兄が一人います)

 

いつもぼんやりしていて、とにかく本ばかりを読んでいる変りもの

というのも、ベルンシュタイン家の血は活字でできている、と言われるぐらい、家族全員が大の書物好き。

なので、エリアーナももれなく書物好きになりました(笑)

 

 

そんなエリアーナは現在、エリアーナのいる国、サウズリンド王国の第一位後継者であるクリストファーの婚約者です。

ただ、そこに恋愛感情はありません

 

四年前、クリストファーから形だけでもいいので婚約者になってくれと頼まれたのです。なんでも、母親から、結婚はまだかと急かされて鬱陶しいんだとか。

 

クリストファーが言うには、自分と婚約すれば王族の特権で、王宮の図書館へも自由に出入りできるようになる、とのこと。

 

しかも、面倒くさい社交界へも足を運ばなくてよくなり、条件としてはエリアーナに取って嬉しいものばかりでした(とくに、図書館に入れるやつ)。

 

 

そうやって婚約した2人ですが、四年という月日が経ち――今、クリストファーの傍には、貴族の娘・アイリーンの姿が……。

 

エリアーナは悟ります。そうか、いよいよ、自分は婚約者の任を解かれるのだ、と。だから、最近周りの人達もどこかぎこちなく、冷たかったんだと。

そう やって、エリアーナはようやく気付くのです。

本当はクリストファーのことを好きになってしまっていることに。

 

 

 

さあて、さてさて。

ここから先は、ぜひ読んでもらいたいんですっ、コミックを!

 

とくに、一巻のラストあたりなんてもう、爽快、爽快

この爽快感をぜひ味わっていただきたく。

 

そして、二巻ぐらいまで読むと、

 

「ああああ、なるほどなああああ」

 

となるわけです。すっきりします。

ここでネタバレするにはもったいないと思うので、本のあらすじに関しては、ここまで。

 

 

 

こちらのコミックですね。原作があるんですよね。小説ね。

小説がそうだから、コミックもそうなのかもしれないんですが、エリアーナの一人称で話が進んでいくみたいな形になっています。

 

エリアーナの一人心ツッコミが本当に絶妙で面白いですし、エリアーナ自体がとても真っ正直でクールで(本の前では違うけど)淡々としていて、なんか面白いんですよね。

 

『虫かぶり姫』だなんてあだ名をつけられるぐらいですから、社交界にて令嬢共から敬遠されているエリアーナです。しかし、露骨に意地悪な事を言ってくる相手に、ド正論で淡々と答えていくのが、なんとも軽妙!

 

エリアーナの従姉妹曰く「鮮やかな撃退」なんだそう。確かに(笑)

 

このコミックの見どころとしては、様々な伏線を回収する楽しさと、エリアーナの淡々さと、クリストファーのデレデレと暗黒面でしょうか(笑)

 

私は個人的に、大好きな本です。

絵も可愛いですよね。

 

 

 

あと、個人的に大好きなキャラクターは、テオドール。王宮書庫室の管理責任者で、現国王の弟です。

 

歳の離れた兄弟らしく、クリストファーの叔父ですが、兄弟といってもおかしくない年齢差なのだそう。

 

いやあ。良い。良きかな💓

 

さて。物語は今、四巻まで出ています。

小説版はもう少し出ているのかな?

今後の展開がとても楽しみな一冊です。

 

あ、こちらの本を知ったのも『ピッコマ』です(笑)←もはや私の定番

 

あまりにも内容が面白かったので、そくコミックを購入し、今は『ピッコマ』では読んでおりません。コミックの方が早く読めますしね(笑)

 

いつか小説版も読んでみたいと思う一冊なのでした。

 

ちなみに、いかにもな感じの表紙ですが、今はやりの転生とか過去戻りなお話ではありません。あしからず。