さつきの偏り語り

とある書店員の好きな本を適当に呟くブログです。

31番目のお妃様

どうもさつきです。

今日からちょっと、感想の書き方を変えてみようかな、と。

分かりやすいほうがいいと思いまして(笑)

 

 

さて。今日ご紹介するのは、こちら。

 

 『31番目のお妃様』

 原作/桃巴 キャラデザ/山下ナナオ 漫画/七輝翼

 

31番目のお妃様 1 (B's-LOG COMICS) [ 七輝翼 ]

 

 

◆あらすじ

「貧乏くじ」のお妃様が繰り広げる爽快下克上ロマンス!待望の第1巻♪

召し上げられたは、『貧乏くじ』のお妃様!?
辺境の中の辺境にある領の領主の妹フェリア。
ある日突然、フェリアに「国王のお妃様に選ばれた」という話が舞い込んだ。
しかし、お妃様といっても3ヶ月に1度ある31日にしか王のお越しがない、誰もなりたがらない『貧乏くじ』のお妃様!
後宮入りしたフェリアは、「まあ、どうでもいいわ」と邸の庭に畑を耕し始め…!?
マクロン王との恋の行方は!?

思惑はびこる後宮で、規格外のお妃様が大奮闘する成り上がり邁進劇!! 

Amazon 31番目のお妃様 1 (B's-LOG COMICS)

 

 ◆感想

もうね、このあらすじ通りなんですよ(笑)

いろんな評判を見たりしていると、だいぶ中身を掘り下げて評価を書いている人もあれば、物語雰囲気だけで書いている人もいます。

 

ワタクシ、さつきは前者だったり後者だったりする中、今回は後者かな(笑)

読んでいると、いろいろ「ん?」なところが多い作品ではあるけれど(なので神経質な人は読まない方がいいかもだけど)、お話自体はとても面白いし、なにより、スカッとします。

 

私、スカッとする話大好きなもんで(笑)

 

 

とにかくね、主人公のフェリアが、頭はいいわ、行動力はあるわ、心臓に毛が生えてるわ(笑)

領主の妹とは思えないんですよね。でも、なんか憎めない(笑)

 

次々に襲い掛かる、31番目の劣等姫に対する高位の姫さん方からの嫌がらせなどなど、スパッと一刀両断っていうんですかね。そんな感じで倒していくわけです。

 

一巻の終わりでは、国王であるマクロンと出会いを果たし、お互いに恋心が芽生えたあたりでしょうか。

 

んーんー、「ん?」の1つではあるのですが、なぜにお互いに恋心を持ったの? って感じではあります。

 

いや、マクロン側からは、なんとなくわかる。これまで出会ったどの姫さんとも違う新鮮さがあるし、自分を気遣ってくれた気持ちの温かさも身に染みたのでしょう。

 

でも、なんでフェリアもマクロンに気持ちを持ったの?

適当にお世話して追い返す勢いがあった気がしたのに、王様から自己紹介されると、頬赤らめちゃって✨

 

……んーと。なんで???

 

何回かそこを読み返していたのですが、あれかな。

侍女のフリをしてマクロンをもてなしていて……フェリアを侍女だと思い込んでいるマクロン「自分はその程度」と思うフェリア。

 

んーんー、田舎の領主の娘が、王様の給仕を一度だけでもできたのは誉れ、とのことなので、多少は楽しんでいるのかな?

 

んーんーんー、つまり、最初から妃になるなどあきらめていたところに王様がやってきて、一度だけでも給仕っぽいことでお世話できたから、それで満足、と思っていたところ、すっかり侍女だと信じ込んでいると思われたマクロンが、「ありがとう、フェリア殿」と言ったので、全部バレてたっっっていう気持ちから好きに???

 

………わからん(笑)

 

 

わからんから、もういいの。とにかく、そこで2人にしかわからん感じで気持ちが通じあったのでしょう(笑)

 

そこからのね、展開がめちゃくちゃ面白いんです。

現在三巻まで出ているのですが、まぁ、出てくる出てくる、酷い妃候補(ライバル)たち。

 

そうそう。こういう時、ありふれたこういう感じの主人公って、ハナから妃になるのを諦めている、とか、家系のために妃にならないといけないから頑張る、とか、そういう感じが多かったんですが。

 

なんとこのフェリア嬢は、

 

「私、王様が好きだから、妃になるっ!」

 

みたいなノリなんですよね。凄くない?(笑)

なんだろう。伝わるかな。伝わってほしい。

そんな簡単なこと?? と思ってしまいました。

 

普通、劣等の妃候補だから、高位の妃候補には遠慮すると思うんですが、それすらない。真向から立ち向かって、嫌味の攻防もお手の物。

 

かつて、そんな主人公いたかしら(笑)

 

だからこそ、物語が気持ちいいのかもしれません。スパッて感じですよ(笑)

 

 

上記のように、多少「ん?」なところがありますが、そういうの気にしない人にはお勧めの作品となります。

スカッとしますから(笑)